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元気の出るおいしい食材

大根

時期をずらして通年出回りますが、水分が多く甘みを増すのは11〜3月の冬季。
カゼからがん予防まで効能も多彩です。

宮重大根
宮重 大根

由来

キャベツ、カブと並ぶアブラナ科の代表的な野菜です。原産地は不明ですが、古代エジプト・ギリシャで既に食べられていたという記録があります。日本へは中国経由で奈良時代ごろには伝わり、平安時代には「すずしろ」(春の七草の一つ)の名で普及しています。世界的にはヨーロッパ大根(ラディッシュ)、中国大根、日本大根に大別されますが、「daikon radeish」「japanese radeish」の英名があるように、日本の大根は国際級の優良野菜なんです。

おもな産地と品種

国内で消費される野菜の第1位で、全国どこでも需要に応じて生産されていますが、出荷量の多いのは千葉県、神奈川県、宮崎県、鹿児島県、茨城県が上位。

◆「宮重」:宮重系という、いわゆる青首大根が主流です。
 食味がいい上に、首(葉に近い部分)が地上に伸びる性質があり、収穫しやすい。

◆「方領」:東海地方で古くから栽培されており、根の先が弓状に湾曲しています。
 「宮重」はこれの交配種。

◆「練馬」:江戸時代以来、関東一円で普及した長大な品種です。
 派生種が多く、特に東京・練馬の「練馬大根」、神奈川・三浦半島の「三浦大根」が有名です。

◆「聖護院」:京都をはじめ関西一円で古くから栽培されてきた根が丸い品種です。
 耕土が浅くてもいいのと、肉  質がやわらかいのが特徴です。

◆「桜島」:鹿児島・桜島の火山灰土で生育する世界最大の偏球形大根です。
  鹿児島県の郷土料理に欠かせない。

◆「守口」:根が地中深くに伸びる世界最長の大根です。長いものは150cmを超えます。
 生食や煮物には不向きですが、大阪府守口市近辺で作られる「守口漬け」(粕漬け)が有名です。

調理の工夫

根はビタミン・ミネラルが丸ごと摂れるおろしやサラダでいただくのがベターですが、時間とともに失われやすので、食卓に出す直前におろすのがコツ。また、首のほうが辛味が少ないのでおろしにし、中ほどからは煮物(ふろふき大根、ブリ大根など)や、汁物(味噌汁、豚汁、けんちん汁など)にします。 葉にはビタミンCのほか、βカロテン(体内でビタミンAに)、ビタミンE、カルシウムがことのほか豊富。水洗いしてからサッとゆで、オリーブ油で炒めるとおいしくいただけます。

栄養と薬効

根も葉もビタミン・ミネラルがたっぷりで、特に根は100g中、ビタミンCが12mg含まれます。大根は水分が多く重量があるので、100gはほんの一切れ。おろしやサラダの1食分(少なく見積もって200〜300g)で考えると、十分なビタミンCの補給源に。葉にはその4倍のビタミンCが含まれます。特筆すべきは、根に豊富なジアスターゼ、アミラーゼ、オキシターゼなどの多様で豊富な消化酵素が含まれていることです。消化を促進し胃もたれを予防するばかりか、胃や十二指腸の潰瘍を改善します。オキシターゼには解毒作用もあり肝機能が低下している人は、積極的に食べたいものです。また、焼け焦げの発がん物質を取り除く作用もあるので、焼き魚や焼肉にはぜひ大根おろしを添えたいものです。
大根のおろし汁には殺菌・消炎作用があり、カゼ、口内炎、のどの痛み・乾燥、声枯れなどの民間療法にも使われています。

いろいろな大根
参考:「家庭菜園全科-栽培と利用のポイント-根もの、いも類」(農文協)
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