健康サポート

トップページ >  健康サポート >  健康づくり通信 > 食欲の秋と食中毒

健康づくり通信

今月のおもしろ健康情報

食欲の秋と食中毒
http://amrcrc.ncgm.go.jp/

家庭で鶏肉を調理するとき、衛生上特に気をつけていることはありますか?(n=308)

食中毒は夏の専売特許と思う方も多いのではないでしょうか。ところが、食欲の秋と食中毒との関係も深く、4割の人が食中毒を経験しているという調査結果も報告されています。その中でも、鶏肉に潜む「薬剤耐性菌」には注意が必要なようです。昨年、米国では生の鶏肉を原因とするサルモネラの薬剤耐性菌感染が広がり、少なくとも92人の患者が確認されたと報道されました。日本でも、生の鶏肉の約半数から薬剤耐性菌が検出されたと報告されています(2017年度厚生労働科学研究「食品由来薬剤耐性菌の発生動向及び衛生対策に関する研究」より)。

鶏肉は体が小さいことから、食肉加工の段階で、腸の中にいる菌が食肉につきやすいとされています。病原性大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクターなど食中毒を起こす菌が薬剤耐性になってしまうと、体力がない病人や高齢者の場合、抗菌薬による治療が難しくなり、重症化する危険も伴います。

そこで、AMR臨床リファレンスセンターによる、「家庭で鶏肉を調理するとき、衛生上とくに気をつけていること」についての食中毒調査によると、十分ではないものの、広く知られていることがわかりました(図表)。ただし、「酒をもみ込む」は間違った情報で、飲酒用のアルコール濃度では不十分とのこと。鶏肉は芯までしっかり火を通し、白くなっているのを確認する必要があるのです。

バックナンバー一覧へ