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健康づくり通信

今月のおもしろ健康情報

2010年人間ドックの現況
http://www.ningen-dock.jp/concerned/press/pdf/dock-genkyou_h22.pdf

90%以上に異常あり

日本人間ドック学会は、昨年、人間ドックを受けた約300万人の検査状況を発表しました。それによると、全検査項目で異常がない「健常者」の割合は8.4%(前年比1.1ポイント減)で、集計を始めた1984年以降、過去最低を更新しました。つまり、91.6%に何らかの異常が認められたことになります。

項目別に要経過観察(C)と要医療(D1)の異常頻度を比較すると、肥満が27.7%と最も高く、次いで高コレステロール、肝機能異常、食道・胃・十二指腸潰瘍、耐糖能異常、高血圧、腎・尿路疾患、胆石・胆のうポリープ、高中性脂肪の順となっていました。(図1)

男性では肥満が32.9%と最も高く、次いで肝機能異常、高コレステロールであったのに対して、女性では高コレステロールが26.7%を占め、次いで食道・胃・十二指腸潰瘍、肥満と、男性とは順が異なっていました。(図2)

発表資料では、年代別、年代・性別、地域別などが紹介されています。

図1:人間ドック検査項目別異常者頻度(2010年) 図2:人間ドック検査項目別異常者頻度‐性別比較(2010年)

社会経済的要因と胃がん生存率
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/2822.html

職業と胃がん生存率の関連性

胃がん生存率は胃がん検診受診などの健康管理の状況が関係していることがわかりました。

これは厚生労働省研究班の多目的コホート研究の成果で、調査対象は、平成2年に岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県石川、東京都葛飾の5保健所管内に住んでいた40〜59歳の男女約6万人(回答:男性2万665人、女性2万2484人)を平成17年まで追跡した調査結果に基づいて、胃がん患者(725人)の社会経済的要因と死亡リスクの関係を調査したものです。

社会経済的状態の指標として、職業を専門職・事務職、販売員・その他、農業従事者、肉体労働者、無職(専業主婦を含む)の5カテゴリーに分類。なお、収入についてはアンケートには含まれていません。

平均で約4年半の追跡期間中に、男性144人、女性53人の胃がん死亡が確認されましたが、統計的に補正したところ、無職と肉体労働者に、専門職・事務職と比較して高い死亡リスク(低い生存率)が見られました。(図3)

補正要因を増やすに従って、その差は縮小し、無職、肉体労働者の高い死亡リスクは、実際には職業の違いというより、その集団に特徴的な診断の遅れや、胃がん検診の受診率の低さから来ていると考えられます。

図3:職業と死亡リスク(胃がん死)
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