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今月の健康特集

うつ病のサインを見逃さないために

うつは、いまやだれもがかかる可能性のある病気。うつ病がひどくなると仕事や日常生活に支障をきたすこともあり、放っておくと自殺の原因にもなりかねません。うつは「神経系の病気」であり、「治療で治せる病気」であることを知っておきましょう。

だれもがかかるかもしれないうつ病

 うつ病を含む気分障害の患者数は、平成8年に6万人、平成11年に6.4万4人、平成14年には9.1万人と急増しています(厚生労働省調べ)。また別の調査によると、過去にうつ病を経験したことのある人の割合は6.5%でした。これは、およそ15人に1人の割合です。 このように、現在では、うつ病はだれもがかかってしまう可能性のある病気です。その一方で、うつ病にかかっている人のうち、病院で治療を受けている人は約 4分の1だけです。あとの4分の3の人は、自分がうつ病であることに気づいていなかったり、受診しづらいといった理由で治療を受けていないと考えられます。

だれもがかかるかもしれないうつ病

うつ病のチェックポイント

うつ病になるとどんな症状が出るのでしょうか。主な症状としては、次の10項目が上げられます。


症状その1 強いうつ気分
症状その2 興味や喜びの喪失
症状その3 摂食障害
症状その4 睡眠障害
症状その5 運動の制止・強い焦燥感
症状その6 疲れやすさ・気力の減退
症状その7 強い罪悪感
症状その8 思考力や集中力の低下
症状その9 身体にあらわれる症状
症状その10 気持ちが落ち込んでつらくてたまらないため、
「死んだ方がましだ」と思ってしまうことがあります。

ストレスなどが原因となる神経系の病気

 うつ病は、脳の神経系の病気で、ストレスが影響して起こります。そして、薬物療法や精神療法などの治療法で回復していきます。人間の感情や思考は脳の中の神経の働きで起きており、「神経伝達物質」で情報をやりとりしています。うつ病はこの「神経伝達物質」のバランスが崩れて起こると考えられています。ですから、「怠けている」といった精神的な弱さで起こるものではなく、「治らない病気」では決してないことを知っておくべきでしょう。また早期発見・早期治療が大切ですので、周囲の方がうつ病のサインを見落とさないことも重要です。

休養と治療で楽になる可能性が高い

 うつ病の治療には、十分な休養、薬物療法、精神療法、環境療法などがあります。これらの中からその人の症状にあったものを組み合わせて行うことで、うつ病は治療が可能です。ただし、治療の経過は個人差が大きいので、辛抱強く治療に取り組む心構えが必要です。精神科を受診することに抵抗のある方は、まず心療内科から試してみてもいいでしょう。実際の治療はほとんど通院で行われます。

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