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健康づくり通信

今月のおもしろ健康情報

睡眠時間の短縮が肥満リスクを増加させる
http://www.waseda.jp/top/news/47804

寝不足と肥満の密接な関係(?)明らかに メタボ予防のためにも、きちんと睡眠を
7時間睡眠条件におけるエネルギー消費量(n=9)

7時間睡眠条件における深部体温(n=7)

3.5時間睡眠条件におけるエネルギー消費量(n=9)

3.5時間睡眠条件における深部体温(n=7)

※Effect of shortened sleep on energy expenditure, core body temperature, and appetite: a human randomized crossover trial, Scientific Reports,(2017) [DOI:10.1038/srep39640] Figure 1 を改変
*=7時間睡眠時と大きく異なる時間帯

睡眠不足が肥満のリスクを高めるメカニズムを、早稲田大学と花王株式会社の共同研究グループが解明しました。睡眠時間と肥満の関係は従来の疫学研究でも指摘されていましたが、睡眠がエネルギー代謝に及ぼす影響や身体全体の変化を通じたアプローチは十分といえなかったそう。今回、グループが用いたのは、日常生活に近い環境でエネルギー代謝を常時、正確に記録できる『メタボリックチャンバー』。平均年齢23.2歳、平均BMI 22.2の男性9人をモニターとして、3日間毎日7時間寝た場合と3時間半しか寝なかった場合の代謝への影響を測定しました。

その結果、睡眠時間が短くてもエネルギー消費量は変わらず、一方で食欲を抑制するホルモン(PYY)が減少し、空腹感が増すことも明らかに。さらに、深部体温(直腸温)が低くなり日内リズム(体内時計)の乱れを招くことがわかりました。体内時計の乱れは腸内細菌のバランスを乱す一因となり、こちらも肥満リスクを高めることにつながります。

睡眠と肥満の関係については、昨年末に筑波大学の研究チームも「レム睡眠が減ると糖や脂質の過剰摂取を招く」との研究成果を発表しています。「寝不足は肥満のもと」という教訓がさまざまに裏づけられているようです。

*メタボリックチャンバー 花王が2004年に民間企業で初めて導入した部屋型の代謝測定装置。日常生活に近い環境で長時間、正確に測定が可能。

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