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貧血気味

貧血の中でいちばん多いのは鉄欠乏性貧血で、約90%が鉄不足による貧血です。若い女性では、極端なダイエットや偏った食生活が原因であることも少なくありません。また、思春期や妊娠・出産・授乳期などには鉄の必要量が増加するため、鉄が不足しやすくなります。

監修:産業栄養指導者会理事
(管理栄養士)本間 鄙子先生

1.1日3食、「主食」「主菜」「副菜」を

鉄欠乏性貧血を改善するには、まずは栄養バランスをよくすることが基本です。鉄さえとればいいというわけではありません。栄養をバランスよくとるには、朝食を抜かず、3食とるようにします。そしてごはん・パンなどの「主食」、肉・魚・卵・大豆製品などの「主菜」、野菜、キノコ、海藻などの「副菜」をそろえるようにすれば、いろいろな食品をバランスよくとることができます。

2.鉄を多く含む食品をしっかりとる

鉄はいろいろな食品に少しずつ含まれているので、たくさんとるためには毎日いろいろな食品をバランスよく食べることが大切です。中でもレバー、肉、魚など動物性食品に含まれる鉄は吸収のいいヘム鉄なので、これらを積極的にとるようにします。

3.鉄の吸収をよくする

野菜、海藻、大豆などの植物性食品や貝類に含まれる鉄は、体に吸収されにくい非ヘム鉄ですが、ビタミンC、動物性たんぱく質をいっしょにとることで吸収を高めることができます。また、梅干し、酢、かんきつ類などの酸味のある食品やカレー粉は、胃粘膜を刺激し、胃酸の分泌を高めるので、鉄の吸収がよくなります。

4.鉄の吸収を妨げる食品を控える

コーヒー、紅茶、緑茶はタンニンを含むため、鉄の吸収を妨げるといわれています。貧血の方は、コーヒーや紅茶を飲むより、オレンジジュースなどをおすすめします。