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元気の出るおいしい食材

トマト

 西洋には「トマトが赤くなると医者の顔が青くなる」というわざがあるように、トマトは栄養豊富で病気にならない野菜といわれます。
  効能として知られるのは健胃作用。独特の酸味をつくっているクエン酸やリンゴ酸の酸味成分が、胃の消化液の分泌を高めます。食欲不振や二日酔いのときにトマトを食べたり、トマトジュースを一杯飲むだけで胃はスッキリします。
 また、トマトにはビタミンA、B群、Cなどがバランスよく含まれます。とりわけビタミンCが豊富。トマト1個を食べれば1日に必要なビタミンCが摂取できてしまうほどです。
 そのビタミンCは、シミのもとであるメラニン色素の生成を抑えたり、血液中のコレステロール値を下げて免疫力を高めるなど、美容と健康の維持に大いに役立ちます。さらに、血管を丈夫にするルチンが高血圧に、皮下腺の働きを良くするビタミンHや毛細血管に栄養を送る役割のビタミンPが動脈硬化に、食物繊維であるペクチンが腸の働きを良くし、便通を整えるので、便秘によるニキビや吹き出物に有効です。
 最近は、リコピンが生活習慣病の一因となる活性酸素を除去することで注目され、まさにトマトは万能の野菜です。

トマトについて

食べ方 果実のまま、またはジュース
調理法 酢と一緒に調理すると、ビタミンCの損失が抑えられる
主な成分 ペクチン、ビタミン類、ミネラル、アミノ酸などど
主な作用 健胃、降圧、美容効果など
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