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元気の出るおいしい食材

アスパラガス

 アスパラガスの原産は、南ヨーロッパからロシア南部。古代ギリシャ時代から栽培され、ヨーロッパで食用になったのは2000年前くらいからだといわれています。日本に伝わったのは江戸時代。オランダ人によって長崎に伝わり、はじめは鑑賞用とされていました。食用になったのは大正時代からだそうです。
 そんなアスパラガスの語源は、「たくさん分かれる」とか「激しく裂ける」というギリシャ語で、「新芽」という意味もあるとか。その名の通り、根に蓄えられた栄養のおかげで、1つの株から何本も芽が出ます。
 よく見かけるグリーンとホワイトの違いは栽培方法。ホワイトは芽に光があたらないように高さ25センチほど盛り土をし、その土から芽が出ないうちに根元から切ってしまうので黄白色ですが、光を当てて育てればグリーンになります。品種に違いはありません。
 アスパラガスは、カロチン、ビタミンC、ビタミンEを同時に摂取できる万能野菜。とくにカロチン(ビタミンA)は、病気に対する抵抗力を高める効果があり、感染症から体を守ります。また、アスパラガスならではのアスパラギン酸は、新陳代謝を促し、たんぱく質の合成を高め、疲労回復や滋養強壮に役立ちます。穂先に豊富に含まれるルチンは血管を丈夫にし、高血圧や動脈硬化の予防に効果があるほか、利尿作用も期待できます。
 選ぶときは緑色が濃く、穂先までしっかり締まっているものに注目しましょう。切り口がみずみずしかったら新鮮な証拠です。

アスパラガス

アスパラガスについて

食べ方 根元の固い部分の皮を取り、穂先を少しだけ取る
調理法 ゆでても美味しいが、ビタミンの損失を防ぐには、焼いたり炒めるのがいい
主な成分 アスパラギン酸、カロチン(ビタミンA)・ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンEなど多彩なビタミン類、食物繊維など
主な作用 疲労回復、滋養強壮、高血圧、動脈硬化、利尿作用など
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