健康チェック

健康診断結果から見る生活改善方法

尿酸値が高い

尿酸値をコントロールするには、食べ過ぎ・飲み過ぎを避けるほか、とくに「プリン体」を含む食品を食べないように注意することが必要です。

監修:呉共済病院 栄養科長
河合 洋見先生

1.肥満を解消しましょう

(1) 1日のエネルギー摂取量を(標準体重×25〜30)kcalに抑え、1ヵ月に1〜2kgの減量をめざします。
(2) 間食、清涼飲料のとり過ぎに注意し、アルコールは控えます。
(3) 脂肪の多い食品(霜降り肉など)、脂肪の多い調理法(てんぷら、フライなど)を控えます。
(4) 野菜、海藻、キノコ類をたっぷりととります。

2.プリン体の多い食品は控えましょう

プリン体は尿酸の原料になるので、従来はプリン体を含む食品の摂取を厳しく制限していました。しかし、食べ物からとるプリン体があまり尿酸値に影響を与えないことがわかってきたため、最近ではあまり制限しない傾向にあります。とはいえ、できるだけプリン体の多い食品を食べ続けないほうがいいでしょう。

【プリン体を多く含む食品(100g中)

あんこうきも 399.2mg 大 豆 172.5mg
干ししいたけ 379.5mg まぐろ 157.4mg
まいわしの干物 305.7mg 鶏肉ささ身 153.9mg
いさきの白子 305.5mg あさり 145.5mg
豚レバー 284.8mg まだこ 137.3mg
まあじ干物 245.8mg ひらめ 133.4mg
かつお 211.4mg たらこ 120.7mg
まいわし 210.4mg 納 豆 113.9mg
くるまえび 195.3mg    

3.アルコールを制限しましょう

アルコールは尿酸の排泄を抑制するため、尿酸値を上昇させます。通風発作は深酒をしたときに起こりやすいので、尿酸値が高い人は禁酒することが理想です。禁酒が無理なら、日本酒なら1合、ワインならグラス1杯、ウイスキーならダブル1杯程度にとどめるようにします。また、ビールはプリン体を多く含むので、できるだけ避けるようにしてください。

4.アルカリ性食品をとりましょう

食事によって血液のpHが変わることはありませんが、尿のpHはかなり変化するといわれています。海藻、野菜などのアルカリ性食品をたっぷりとるようにしてください。

5.1日2Lの水分をとりましょう

水分を多めに補給して、尿酸の排出を促進します。